2022.11.10 刈払機 30枚刃について

関西洋鋸の30枚刃を久し振りに買ってみた。

これは箱出しの状態

ここ何年はヤブになった所を手を付けられず放置していたがこの冬場に再挑戦しようと思い立った。

近所の農協で650円程度だったので3枚刃を買うついでに買ってみた。

値札を貼り間違えてるのかと思うくらい安い。

ツムラ製ならこの倍近い価格。

 

材質はこれはSK5でツムラはSKS材を使用している。

つまりは単純な炭素鋼で安価に作れる材料。

刃は付けやすいがすぐに切れが悪くなる。

 

耐摩耗性などは合金鋼のSKSの方が上。

なので長時間連続使用するならツムラなどのSKS材のものが良い。

一回の使用が1タンクくらいで1日の最後にチョチョッと使う程度なら十分使える。

 

 

箱出しの状態はいくらかアサリが付いている。

丸ヤスリで研いでとりあえずは準備完了。

アサリのつけ具合を現場の状態を見ながら調整しようと思う。

 

何年振りかに使ってみたが灌木が多い現場ではやっぱり最高の切れ味で気持ちいいほどチュンチュン切っていく。

箱出しのアサリでは5cm程度の雑木も一応切れるが時間がかかるので木を切るなら自分でアサリ分けは必須。

 

また今までナイロンコードや3枚刃などでぶった斬るラフな竿操作だったので初心に帰り慎重な竿操作が必要。

ゆっくりと慎重に着実に。

最高の切れ味も一回石に軽く当たっただけで角が無くなり腕くらいの木を切る事はもう難しくなる。それでも懐部はまだまだチップソーよりは切れるので細い灌木までなら作業は継続出来る。

26ccクラスのU字ハンドルで使ってみたが細かい竿操作にはやっぱり軽量な小排気量のツーグリップもしくはループハンドルだろうなと痛感した。

エンジン排気量はそれほど必要無い。

冬場であっても26ccクラスで十分すぎる。

回転を十分に上げてから刃を入れる為 刈払機は回転の立ち上がりが早いに越したことはない。

また竿先のコントロールが重要な為に特に竿先が重い刈払機では全然駄目だ。

腕が疲れてすぐに竿先のコントロールが難しくなる。結果石に当ててしまう。

竿の自由度で言えば背負い式だが正確さで言えばツーグリップだろうな。

背負は自由が効くが竿先をある程度浮かして保つという動作があまり得意では無い。

 

林業家がなぜ小排気量の最軽量クラスのものを愛用しているのかよく分かる。

ゼノアか新ダイワの2択のようだ。

チェンソーのショップがこの2社かスチールを含めると3社になるが取り扱う刈払機も必然的にそのメーカーになるので結果としてそうなる。

逆に農家が通う農協は共立が強くその他は弱い。

現実的には最寄りの農機具屋が薦めるメーカーとなる。

しかし最近は農機具屋も後継もおらず先の事を考えると修理も含め難民が増えるだろうと思われる。

話はだいぶんそれたが手持ちの刈払機は軽量なものが無いのが痛いが当面は我慢しよう。

 

現場はいずれ畑にする予定地。

動噴のホースが引っかかってストレス全開になるので高刈りをしたく無いのが本音。

来年にはまた元通りになるんだろうけど管理する為のとっかかりをつけない事には先に進めない。

やっぱり欲張らずにまずは最低限人間が入れる状態にしよう。

 

 

研ぎは丸ヤスリとグラインダーで行なっているが市販されている研磨機をググると結構いいお値段している。4万前後するみたいだけども1枚650円なんで60枚近く買える計算になる。

年中使用するなら自己投資として検討するが‥‥。

自分の場合はほぼ冬場のみ。

 

ここの所連日使用している。

午前中は3枚刃の現場で午後からこの笹刈刃の藪。

丸ヤスリでこまめに研いで快調に使っている。

1タンク終われば研いでの繰り返し。

この刃でまず大まかに切り開く事だけに集中する事にする。

 

この現場はもう何年も放置していて雑木 カズラ 何でもありの状態。

縦横100m程の傾斜地。

春までになんとか取り掛かろうとと考えている。

(手前の柿畑はここ数年かけてだいぶん綺麗になった。)

遠目に見ると何でもなさそうだが いざ取り掛かろうとすると入る隙もないほどのジャングルになっている。

夏場はとてもじゃないが手をつけようとも思わない。

ひたすら笹刈刃で切り開くしかなさそう。

 

ツムラや他メーカー品との違いは比較した事無いので分からない。

SK5の炭素鋼やSKSの合金鋼の2種の違いもいずれ比較してみたい。

勝手な想像だけども一般的には炭素鋼は研いだ直後の切れ味は良いが長切れはしないのが定説。となると長時間の使用が前提ならやっぱりSKSか?

そらそうだろう。