ナイロンカッターでの草刈りはとにかく草まみれになる。
視界の確保をいかにするか? 長年考えているが結論が出ない。
メッシュかクリアシールドか?
⚫️メッシュ
曇らないが網目から土や草が通過して保護メガネに付着する。
その状態でも視界は一応確保出来るがメッシュは1タンク毎に掃除しないと
さすがに見ずらい。
曇天は良いが晴天時はメッシュが乱反射して見えない事も多い。
向きを変えるにも足場の問題から自由に出来ない。
特に晴天時の遮光が入るとほぼ見えない。
ラフに扱えて掃除もブラシでゴシゴシ出来るので楽
結局こんな感じになる。
保護メガネへの付着は少ないが土、草汁、など色々飛んできている。
それでもシールド メガネ共に視界はまだまだ確保出来ている。
これはコメリで買ったものだがメッシュが細かく具合はいい。
おそらく30メッシュ
1500円前後だったと思う。トラスコからも出ている。
そのままではズレやすいので額と後頭部のバンドにウレタンシートを貼ってズレ防止をしている。
他の安価品はダメダメな物ばっかりだけどもこれは使える。
⚫️クリアシールド
飛散物は一切通さないがその代わりシールドに全てへばりつく。
1タンクもすればほぼ視界は塞がれる。
現場でのシールドの掃除が難しい。(洗い流す水が必要)
傷に対してかなり神経を使う事になり運搬時など困る事も多い
口元は曇るので内側は曇り止めが必要。
45分で既にこの状態。
メッシュと違い草や泥 草汁など全て面に張り付くので汚れ方もメッシュ以上に汚れる。
もうここまでくれば視界がかなり制限され危険度が増す。
へばりついた汚れはペットボトルの水では落ちない。
水圧をかけるかスポンジで洗うかが必要になる。
現場で洗える手段が無いと実際問題これは使えない事になる。
飛散防止カバーを大きくすると重くなる為にそれは避けたいので飛散物はどうしようもない。
分かっていながらこんなテストをしたのはクリアシールド内蔵型のヘルメットは使えるのか?という疑問が浮かんだからだった。
ミドリ安全で言うと侍Ⅱという現場用ヘルメット
ヘルメット内にシールドを格納出来てオプションではあるがイヤマフもつく。
これで視界が確保出来れば良いのだがやっぱり無理そうだ。
⚫️結論
やはりメッシュシールドに保護メガネの組み合わせしか方法が無いと思われる。
法面など無い完全な平地だけであれば話は変わるが自分はほぼ全域が傾斜地の為にどうしても上半身への飛散を避けられない。
現場に大量の水が確保出来るわけも無いのでクリアシールドは残念だが洗い流すすべが今の所無い。
総合的に扱いやすさ 視界確保の点でメッシュシールドしか無い。
それもイヤマフ一体型となるとスチールのバイザー(ナイロンメッシュ)林業用の各種ヘルメット(ステンレスメッシュ)になる。
今のメッシュの物ではイヤーマフは干渉してNG
現時点では耳栓で補っている。
耳栓は脱着が結構鬱陶しくて頻繁には脱着は現実的では無い
⚫️余談 ヘルメットについて
よく林業用ヘルメットを草刈りに使用しているのを見るが、どうなんだろうと疑問に思う事がある。
確かに本職の林業家は下刈り作業時に林業用ヘルメットを使う事もあるがあれはチェンソー作業で使うのを兼用している為で選択基準はあくまでチェンソー作業。
下刈り時も使用する刃も笹刃。
なので林業家の用途には理にかなっている。
対してナイロンカッターがメインの草刈りにはどうだろうか?
飛散物の量も全く条件が異なる。
一見メッシュバイザーとイヤマフもついており使い勝手が良さそうだ。
夏場は熱がこもるだろうがそれでも何だが良さげに見えてしまう。
しかし自分が思うに例えばスチールのアドバンス ベントはシュッとしていて良いように見えるがメッシュが粗い。かなり粗い。GPA28も粗い
(ダイナミックエルゴはメッシュが幾分かマシ。)
これだと粗い砂粒でも余裕で顔面に飛んでくる。防護メガネを汚す通過物が一気に多くなる。
木を切る用途とナイロンカッターとは飛んでくる物が違うので流用するのはちょっと無理がある。
せっかく格好の良い高い物を買ってもそれじゃ本末転倒だろう。
売る側も使えない訳じゃ無いのでそりゃ売れる方が良い。
これは実際問題ナイロンカッターには向かないと思う。
飛散防止だけを考えるとむしろホムセのメッシュバイザーの方がマシ。
各メーカー結構メッシュの開き具合はマチマチでよくよく見てないと後悔する。
でもだいたい林業用は目が粗い。
バイザーは24メッシュが一般的だが林業陽ヘルメットはもっともっと粗い せめて24メッシュは欲しい。
視認性が高いという事はメッシュが粗いという事でそれはトレードオフにある。
自分のようなナイロンカッター使用が目的の場合は目開きは小さい方が良いと思うんだけどね。
じゃバイザータイプでイヤマフ付で使えるのは?となれば1種しかない。
Amazonで売ってる4000円前後のものでオレゴンにもOEM供給しているようだ。
夏場はこれで十二分だと思う。下手に高価な林業用を買っても目的を果たせない。
もしくはバイザー+耳栓+保護メガネ (現状はこれ)
メッシュはブラシで払う事が出来てもデリケートな保護メガネは現場で洗浄は現実的では無いしメガネの視界が妨げられると危険で何のためのメッシュなのか分からなくなる。
短時間なら耐えられても半日 1日作業では保護メガネを何回も洗浄しないといけなくなる。
しかい出来る限り現場ではレンズ面に触らないようにしたい。コーティングにダメージを与える。
故にメッシュで出来る限り飛散物を食い止められる性能が求められる。
なのでヘルメット バイザーを選ぶ際はよーく確認した方が良い。
格好がいいからで選ぶとそれはミスマッチ。
林業用ヘルメットでもオプションで細かいメッシュ仕様を出してくれればいいんだけどね。