2024.3.25 新ダイワ RK3032 (共立 RME3200)背負式刈払機

新ダイワ 背負式刈払機

RK3032

(共立 RME3200)

 

余談ですが「非売品」とは隣国詐欺サイトの画像盗用対策です。(実際に自分の過去の画像が詐欺の中古サイトで使われていた為。)皆さんご注意を

 

 

背引きも勿論可能

各カバーは複雑な造形で凝っている。

よくある農機具はこんなもんだろうという安っぽさは微塵も無い。

 

しっかりとしたレバーガードも装備

このメーカーに限らず回転数が固定出来るタイプは当然これが付いていたりロック解除レバーが別にあったりする。

 

 

 

 

 

 

30.5ccでRM3032やSRE3200で実績のあるハイパワーエンジン

重量9.4kg

ギアケースの減速比1.36

エアクリーナーのエレメントは丸型フラットタイプ

エンジンカバーは冷却システム云々とうたっているが従来エンジンよりも熱を持ちやすいエンジンの特性なので、あって然るべき物で特段それを売りにする必要も無い。

環境対策の結果としてそうなったので作る側の都合。

マフラーは触媒入りで排気口に火花飛散防止の金網があるが自分は自己責任で外す。

排気口を外すと触媒が奥にのぞいています。

出来ればこれはつけて欲しく無かった。

こいつのおかげでアクセルレスポンスが落ちる。

ショルダーベルトはこの位置が適正。

ショルダーベルトを引き上げる肩のベルトを調整してショルダー位置も上がり尚且つ本体も体側に寄せられる。

ここをしっかり調整せずに買った状態のダルンダルンですると位置が10cm以上も下がり後ろに引っ張られる情け無い状態になり疲れ方が全く違ってくる。

たまに普通の背負式でも女子高生のリュックみたいにだる〜んとケツの辺りまで垂らしているのを見かけるが余計なシンドイ思いしたくなければちゃんと調整したい。

 

この状態は不正解です。

(上の画像と比べるショルダーの高さ位置が違うのが分かると思います)

しっかり調整して使わないと余計に疲れます。

 

 

この小物入れが結構便利

予備のコードとニッパーなど作業中に必要な物が入る。

これは地味だけどもいい仕事してる。

ズボンのポケットはヤッケなど上に着ているので結構不便なのでこれは有難い。

 

 

○ファーストインプレッション

 

まだ刈るほど草は伸びていないので実戦投入は来週以降だが、まず驚いたのが重量バランスの良さ。

どこかに重量が偏ると言う感覚が無く非常に担ぎやすい。

本当に9.4kg?と疑うほど軽く感じ、言われなければ8kg台と思ってしまう。

これにした一番のポイントが操作桿の軽さであるがこれも満足のいく軽さ。

竿先が異常に重いと言う事も無く至って普通の肩掛け式ループハンドルの感覚。

これが自分にとっては非常に大事で重い機種は本当に重くて持つのが嫌になるくらい重い。

しかしこのRK3032はそんな心配は無用で非常に軽快に操作出来そうだ。

それだけなら他にも選択肢があるが出力も含めると意外と選択肢が無い。

9.4kgと仕様書にはあるがスチールFR235と比較すると体感が全然違う。

FR235は10.3kgでたかだか1kgの差だが操作桿の重量と本体側の重量が全然軽く感じられる。

特に操作桿の重量の違いは明らかで圧倒的にRM3032が軽い。

当然振りやすい。

今までは過酷な現場の時のみFR235で通常時は26ccの軽量機で使い分けていたが常用しても苦にならない程の重量感。

現場が典型的な中山間地の傾斜地なのでこの軽さとパワーが実に嬉しい。

竿先が重いと背負式のメリットが全く無くなってしまう。

スチールは特に重いが国内メーカーでもそういうのがあるので油断ならない。

おおよその目安として操作桿が25mm以上は大体海外向け仕様で頑丈だけどもバカみたいに重いギアケースがついていて竿先が異常に重い。。

自分にとっては狙い通りで十分メイン機として使える重量と感じた。

細かい作り込みは言わずもがなで安心安定の新ダイワ品質。

ケーブルの取り回しも外に露出していないので枝に引っかからない。

エンジン周りの各部カバーも軽量ではあるが複雑な凹凸形状にして強度を出している。

イマイチなメーカーはだいたい平面が多くぶつけて割れる折れる事が多いしダサい。

これには安っぽさは無い。

エンジンは定評があるシリーズの親玉という事で期待は出来る。

 

 

 

○使用初日の感想

 

手持ちの他機種との比較を実施

①三菱TS26エンジンの26cc  0.8kw

②36ccのFR235  公称1.55kw

③RK3032  国内では非公表だが巷では1.3kwと認識

の3種で比較

 

 

まだ草が出始めたくらいなのであんまり参考にはならないがおおよそは感触が掴めるだろうと比較してみた。

 

出力に関しては

やっぱりスチールFR235が圧倒的でRK3032は26ccと比べて今の時期はよく分からない。

自分的には26ccよりパワーが出て軽快に作業が出来ればOKだが正直なところまだ草が伸びていない為によくわからない。

分かってくるのは来月以降だろう。

まさかほとんど変わらないという事はないだろうと希望的観測を胸に様子を見ます。

現時点ではFR235と比べると当然出力は落ちそれを実感するが逆に26ccよりどれほど優れているか狙い通りかどうか検証します。

 

軽快感はFR235とRK3032は全く違う。圧倒的にRK3032が軽快に作業出来た。

重いものから軽いものへ変えると感激は大きい。

気になる点は吊りゴムのフック位置だがやっぱり右肩だけに吊るのは変に肩がコル。

これはモンベルかどっか登山用具店でチェストベルトを買って胸の真ん中で吊る方式に変更予定。

 

唯一残念なポイントは触媒付マフラーの為排気抜けはイマイチ。

なんというか糞詰まり感がある。

排気口がスリット形状だが内部は排気が折り返す感じになっている。またガスケットが付いているが開口部が小さく意図的に抜けを悪くしている。

恐らくは触媒効果を上げるためにマフラー内に留める必要があるのだろう。

試しに排気口 ガスケットを取っ払うと当然音はデカいがいい感じに吹け上がる。

(勿論この状態では使えないのであくまで実験)

ガスケットだけを外しても自分の耳にはあまり差が無かった。

この機種はエコマーク入なので排ガス対策でそうなっているんだろう。

エコ機種はこんなもので慣れれば気にならない‥‥か。

 

 

 

 

○2024.3.28試運転その後

 

草がある程度伸びてきたので再度試運転

やはりパワー トルクはある。

感触的には噂に違わぬ出力だろうと感じた。

なので26ccのハイパワー機でもうちょいパワーが欲しいというのにピタリとハマる。

真夏のハイシーズンにはかなり頼りになると思う。

ちなみに振動についてはよくわからない。

アクセルオフ時にエンジン側と切り離されるワンウェイクラッチらしいが今のところ特別何も感じない。

金属刃ならこの機種はかなり振動が少ないと言う。

エンジン部はスプリング防振でカタログ数値的にもかなり少ない。

(ゴムにしろスプリングにしろ枝に引っかかって千切れる事は背負いではよくある)

ワンウェイクラッチについてはナイロン使用時は恩恵は殆ど得られない。

と言うかわからない。

ギアケースは1.36の減速比だがこれは好みによるが自分はこの標準減速比の方がいい。

 

総括としてこの機種はやっと出た背負式ハイパワー30ccクラスの決定版だろうと思う。

背負い式はとにかく情報が少ない為に出来るだけ感じた点を記載していきます。

自分は専業農家で年中刈払機は使用しています。

4月-9月はナイロン 10月-3月は3枚刃 笹刃 たまにチップソーでオールシーズン。

自分の感想は人によっても評価は違うとは思いますが変に製品をヨイショする事などは全く無意味で有害な情報だと考えているのでその辺はご安心ください。

 

 

⚫️余談 空調服との相性について

 

 

空調服との相性であるが、これは各々で対策は必ず必要です。

余計な出費も当然かかります。

 

普通の製品では空気の通りはおろかファンさえびっちり塞ぎます。

市販のファンは腰や横 一部製品に上部とあるがマッチするものが残念だが無い。

上部にあっても背面と干渉したりとなかなか既製品ではなさそうだ。

背負った状態で背中を見るとファンを設置出来そうな場所がものすごく限定される事に気付く。

1番必要な猛暑時期に空調服が使えないなら意味がないじゃ無いか?

知恵を絞れば何とかなるさ。

猛暑が来るまでの猶予期間はもう少ないので焦ってますが何か方法があるはず‥‥

今の所これはどうか?と思いつくのはバートルのハイバック+スペーサーくらい。(でもまだ売ってないので夏に間に合わないかも‥‥。)

これも実物を見てないので背面が干渉するか分からない。

そこで現状ではファン位置を移設する改造が必要です。無いものは作るしか無い。

自作キットが売ってるので割と簡単に移設は出来そう。

背負フレームとショルダーベルトの脇に干渉しない絶妙な位置決めが必要です。

背負フレームは横幅23cm

エストベルトも腹回りに来る。

ショルダーベルトから脇に繋がるベルトも有り残ったスペースは

肩甲骨の下辺りしか無い。

下の画像の赤印がファン移設場所の候補

赤印のサイズはファン取付ベースのサイズ。

 

手持ちのバートルとHOOHのものを見ていたらバートルは縫製デザイン上ちょっと合わなかった。そこでHOOHの裏チタンコーティングのV8305(現行品はV8308)で試したのが上の画像。

こいつを切って貼って近日試作品を作ってみます。

スペーサーも何種かあるがどれがマッチするのか悩ましい。

背負って肩に荷重が乗った状態で果たして風は抜けるのか?

この課題をクリア出来ないと実質これを夏場に使えないという大誤算が発生するので何とかやってみようと思います。

 

空調服その後

 

空調服のスペーサーをどうするか?という課題が残っていたが下画像のもので今年は乗り切る

右 コミネ 3Dエアメッシュインナーベスト

左 セリア メッシュクッション

セリアの方が少しだけ厚いがこれは今後気になる部分に切って貼ってをする予定

 

ファン移設後の空調服とこのインナーベストを組み合わせで実験したところ、ベスト無しと比較して背中と肩周り首後ろへの風が少し通るようになった。

無しだと脇の周りだけでこれはこれでリンパが冷やされていいんだけども背中と首後ろがやっぱり有りの方が良い。

メッシュの層は10mm程度だけども地味に仕事をしてくれている。

肩ベルトのクッションも兼ねる為にこれは正解と思う。

ただしファンの風量は1段階上げないと風を感じるのが難しい。

空調服メーカーなどのスペーサーもあるけども背中と肩だけとか空気の通り道にクッションを入れてしまってるなどどうもこれだというものが無い。

コミネは本来バイクスーツの中に着るものだけども目的は同じ。

 

今までの腰位置のファンだと脇はおろかどこにも風が回らず全く役に立っていなかったので少し通るようになり課題はクリア出来たと思う。

ただし、通る量はファンが強から中の設定で弱程度の量。こればっかりは贅沢は言えない。