2019.11.15. トップハンドルチェンソー エコーecs300t/s

エコー トップハンドルチェンソー   ECS300t/ s

バーサイズ10inの小型チェンソー

 

本当言えばスチールのMS150のトップハンドルが欲しかったんだが今回は我慢。

しかしこのエコーなかなかいい仕事する。

エンジンもかつての共立ブランドで売っていた定評のあるものを使いまわしているようで何ら問題無く快調。

コンパクトなサイズを探していたのでちょうど良いサイズ。

四町歩の傾斜地にある畑で木の間引きや剪定にもってこいの重量3キロ

確かに他の最軽量のものと比較すると重い部類に入るが苦痛になる程でも無い。

 

1日収穫した最後に使うので作業時間はたかだか1時間程度としれている。

しかし処理する本数が多くこれを年間50回くらい行う事になるので費用対効果はかなりあると思う。

二の腕くらいの木なのでパワーもこれで十分。

10cm程度の太さなら何ら問題無い。

 

耐久性も含めじっくりこれから使い込んでいこうと思う。

○ほぼ1年経過後 相変わらず快調に働いてくれている。 何のトラブルも無い。 山でゴロンゴロン転がったりハンドルをもったまま尻もちをついたりしても破損も無く頑丈。 ただ3キロの重量は確かに重いが地上での作業なので苦痛では無い。 週に何度か使う程度だけども今のところ安心して使えてます。 お値段以上の働きはしていると思います。

今では1番使用頻度が高いチェンソーになっています。 よくある安物チェンソーと思ってたが失礼しました。 そつなく仕事をこなしてくれてます。 冬場は檜の枝打ちにも役立ってます。 しかしこれだけコスパがいいと価格がこれの2、3倍はするであろう物は立場が無い。 自分はこだわりは無いので安くとも使える物は素直に良いと思う。 農家には本当にもってこい。 自分にとってはここ数年で珍しい当たりだった。 ただ一点だけ注意点があります。 使用するチェーンの91PX-40が非常にマニアックなサイズなのでホムセに売ってる確率は非常に低いです。 ネットで買うか農機具屋でリール巻きからこのサイズを作ってもらう事になると思います。 出先で緊急に手に入れるのは至難の業になるので予備は常に持っておいて下さい。 自分も近隣のホムセ何件も回ったが無くて結局農機具屋でリール巻きから作ってもらった。 オレゴンからスチールのチェーンに替えてだいぶん経つがスチール製は耐久性がえらい高くよく切れる。

 
 ○修理について 
 手頃な価格で使い勝手もいいですが、チェンソーは特に調子が悪くなったりなりやすい。
農機具は修理が絶対と言えるほどつきもの。
この機種はいざ調子が悪くなった際はちょっと面倒くさい。 というのもそもそもホムセ向け機種なので修理をどこに出すか?という問題。農家がよく行くであろう 農機具屋、農協はまず塩対応だと思います。 高価なプロ機を買ってもいないホムセで買った客のものを気合を入れて見る事はまあ無い。
まともに見る事もせず受け取ってもいつまで経ってもほったらかし。( そういう対応の所では今後もプロ機を購入する事は絶対無い。 商売の基本を履き違えた間違ったプロ意識を持ったところに今後の話など出来るはずもない。)  なので基本自分で修理です。 消耗部品は汎用品で可能。 ただし機構部品が壊れた際は諦める必要があるかもしれません。ホムセならメーカー送りになると思うが良心的な価格で出来るはずも無く時間もかかり最後には買い替えを余儀なくされるくらいの価格提示と思います。ならば  買い直して部品取りで置いておけば良い。 そしてじっくり自分で構造を勉強しながら直せば良い。
ぼったくられるよりよほど納得がいくし何より構造が勉強出来るいい機会となる。
 
いやいや自分にはそんな時間的余裕が無い、でも仕事には毎日のように使うというのであればプロ機をはじめから使うべき。
プロ機は耐久性は勿論であるが何故にプロ機と言うのか?いざ修理となった場合に販売した農機具屋で「笑顔で」短期間で修理出来るからプロ機。これに尽きる。
1番最悪な買い方は自分で修理は出来ないがプロ機をネットかいつも利用しない店で買った場合。高い買い物した上に近くの農機具屋でも塩対応されるというおまけ付き。
ホムセ仕様を徹底して自分で直すかプロ機を近隣の農機具屋で買うか、選択肢は2つ。
自分の場合はこいつをメイン機にするのが合理的と思える。
万一の備えが必要になったらもう一台予備で買っておいてもいい。
これは試していないが共立のCS 270tのパーツがそのまま流用出来ると思われる。
 
○総括
この機種は実勢価格3万切る価格で売られているが価格以上に仕事をする機種だと思います。
農機具屋や農協にとっては単価も安く利益率も低い商材なのかも知れないが積極的に推している情報は皆無に近い。そらそうでメインのプロ機を売ろうとしている所が褒める訳が無いし口が裂けても言えないだろう。
ただ実際のところはこの機種と基本設計を同じとする旧機種であるが共立のCS270Tとの明確な違いをあげろと言われても困るほど同じだからなのだろう。
プロ機の型落ち品を色を変えてエコーブランドで安く出しましたというのが実情だろう。
そらプロ機を販売する立場からすると言えないだろう。
どこまで同じか?一度取説や現物を見比べたらいい。くりそつだから。
なので修理屋がよく言うこれはホムセ仕様だからというのはただ触りたく無い言い訳にしか思えない。
もしくは単純にホムセ仕様はそんなもんだという浅い認識で対応するからなのだろう。
総括としては本職農家レベルであれば全く不満無く使える買得な機種という事になる。
購入後2年以上経過するが年間を通じてガンガン使い倒してもお値段以上の仕事はキッチリしてくれています。
本職の農家ならある程度の修理くらい自分で出来るはずなんで心配も無用。
良いオイルを使い2年毎にダイヤフラム2ケ、プラグ、燃料フィルターを定期的に自分で交換していればそうそう壊れる事は無いと思います。
農家は色んな機械がいるがどれもこれも高価な物で揃えられる程自分は余力が無いし、第一に木を切るのは農場管理の一部に過ぎない。
どこに費用をかけるかという点でも農家と林業家では違う。
使えるものを長く使う為に他人に任せず自分で手入れしていく事で構造も覚えて不測の事態にも対処できるようになる。はず。
 
○2022.4.25  キャブレター修理
言うてる最中から調子が悪くなった。
燃料が過多でエアクリにまで滴る程であった。
早速燃料経路、エアベントなどにはじまりキャブレターを分解洗浄し ついでにダイヤフラムも交換。
しかしその後どうもアイドル回転が異常に高く安定しない、低速側のニードルで強制的に落としてみたもののやっぱりおかしい。
原因を色々探ってようやく気付いた。
インシュレーターからのエア噛みだった。
分解清掃した際にうっかりミスで締まりきっていなかっただけ。
このインシュレーターだけどもちょっと注意がいる。キャブと通しネジで固定されていたと思っていたがキャブ固定ネジの奥に更に六角ネジが隠れている。これでインシュレーターを固定している。要注意の箇所だった。
又、もう一つ注意点が、この手のトップハンドルは内部のスペースの余裕が小さい。
なので燃料タンクからキャブまでのホースの取り回しも隙間がほぼ無い。
なので2本がどこがでクロスしているのに気づかずフタをすると吸い込み不良で特に初動時
安定しません。
ホースが圧迫されて流路が狭まるというのが構造的に起こしやすい。
注意が要る