2018.5.30 ナイロンカッター導入

今更ながら草刈りにナイロンカッター導入

32cc 背負式刈払機に3mm角チタンをセット

これまで夏場は除草剤のみで乗り切っていたが今年は除草剤を極力使わない方針で
行くために ナイロンカッターを導入。
木の勢いが落ちて来ており除草剤では木のダメージが大きい。
取れ高が落ちている気がするので今年は草刈りで行けるとこまで行こうと決めた。
除草剤では晴れの日限定だが刈払い機は天候関係ないので本降りでない限りは作業出来る点も良い。
ただ除草剤で2ヶ月もつが刈払い機では2-3週間がいいところだろう。なので単純に3倍のペースでこなさないと伸びてくる雑草に追い抜かれる計算になる。
広さは4町歩の山の斜面。
無謀かも知れない。
全域傾斜地で木が密集している為にチップソーはかなり扱いづらい。
おまけに苗木も吹っ飛ぶ。
この手のヒモは使った事が無かったが実験的に導入。
タップ式のヘッドと組み合わせではじめは15-16センチと出し過ぎてクラッチが滑り気味だったので
12〜13センチ程度におさえると問題なく使えた。
思ったより長持ちしてるようで2時間の使用で3mも使っていないので安物チップソーよりかなり安く付いている計算。
(ただし枯れ枝などをシバいてしまうと格段に寿命は落ちる)
はじめについてた使えないおまけのコードはあっという間に切れて無くなる。
しっかしこのヘッド 説明書には4メートル巻けるように書いてあるが角3mmでは2メートルも巻けない。まあええか。
でも地面にタップすると一応ちゃんと伸びてくる。これは便利。でも地ずりがしずらい。
タップしない程度に浮かせ気味に使う。
にっくき3センチ前後の太いヨウシュヤマゴボウはかなり粉砕しにくくこれは無理
落ちている枯れ枝に当たると巻き付き少々うっとうしい。
飛散物がかなり多いのでメッシュのゴーグルでも細かいのが普通に入り込んでくる。
出来ればメッシュでないゴーグルがいいが多分曇って使い物にならんと思う。
顔面めがけてバッチバチ色んなものが飛んでくる。
口や鼻にも。
鼻の穴に砂粒がホールインワンすると結構辛い。
なのでマスクは必需品。
太ももにも石がバチっと飛んでくる。
でもこの排気量ではまだ我慢出来る範囲。
これがもっと大排気量だとダメージは大きいと思う。
石の多い現場では勿論完全防備じゃ無いとちょっと刺激的すぎる。
ヒモは32ccだとあまり伸ばせないので両端直径は42-3センチ程度
速度的にはチップソーより格段に早く掃除機をかけるように草が粉砕されて行く様は心地いい。
地面に障害物が少ないところでは非常に効果的。
地面が整備された果樹園ではまさに掃除機感覚。
自分の現場では切り戻しで落としたのがそのまま地面に残ってて枯れても朽ちてくれないので非常に邪魔になる。
そういった障害物が無い現場ではこのナイロンコードは非常に効果的だと思う。

3mmの角 チタニウム配合というこのナイロンは切れ味 耐久性 価格共に今のところ大満足。
他のヒモは使った事は無いけど32ccで切れ味と耐久性を追うとこれしか選択肢は無いように思う。
これ以上太くても逆に細くてもマッチしないだろう。
エンジン負荷が大きすぎてオーバーヒートするかヒモが馬力に負けてちぎれるかのどっちかだろう。
当方の現場は山の中で自分以外に人がいないのでガンガンぶん回しても他人に飛散の心配も無い。
ズルズルの傾斜地で使うにはかなり安全だとは思う。
梅雨時期は特に足場が悪いので金属刄はほんと怖い。
竿に吊りゴムを付けてるのでコケた場合下手すると足にヒットする。
肩掛け式は腰位置で固定されるのでチップソーでも安心感が高いが傾斜地の密集した木の場所では取り回しが悪すぎて使えない。

今回使った感想は草がまだ柔らいうちは少しでも安全を取る為にもナイロン。
その内草の勢いに負けそうになって来たら最後の手段に除草剤を使う予定。
今まで使って無かったのがバカらしい程コストダウンも出来、刈った後も綺麗に仕上がる。
尚且つ安全と来たらもう手放せない。
問題はこの広さを刈払い機のみで逃げ切れるか否か。
無謀な挑戦が始まった。
いや多分今まで通りにはいかないのは目に見えている。
少々伸びても気にしない。
カズラさえ巻かなければ。
収穫作業をするエリアさえその都度刈っていけばいいか。

一日中刈ってるとさすがに次の日は腕がパンパンになる。
ひと夏越せばカッチカチの腕になりそう。
あと感じたのがずりずり地ずりが出来ればいいのだけどタップ式の為に地面にポンポン当ててると勝手にヒモが伸びてくる。
気を使うようにしてギリギリ浮かし気味にすると腕が余計に疲れる。
何かいい方法がないか?
かといって差し込み式ではイラつくだけだろうし‥‥悩ましい。

排気量がもうちょい欲しいけどこれもまた悩ましい。
32cc以上となるとダイヤフラム 式で国産じゃ共立の34ccかビーバーの42cc と最後は47ccのカーツ。
しかし重量も10キロ超えでハーネスの形状が普通の形では無理がある。背面長を長く取っており尚且つヒップベルトまで装備してるとなるとスチール1本となる。さすがよく考えられてる。しかしこのスチール現物を見てないのでなんとも言えないがこのショルダーハーネスが欧米人向けのサイズであるなら合うかどうか不安。ザックでも何でも日本人の体型と向こうの人とは随分違う。合わないサイズのハーネスでは苦痛以外何物でもないのでこの点を確かめたい。


○ナイロンカッターのヘッドについて

このヘッドを2ー3日に1回ペースで今シーズン使い始めが7月が終わる頃にとうとう故障
まずヒモの出がおかしくなりタップしても中で噛んでしまって出てこず、また勝手に伸びまくってしまうことも多くなった。よって現場で開けて締めてを繰り返していると中のスプリングがどこかに飛んでいき再起不能に。
スプリングがなくなるとリールを固定出来ずどんどんヒモが出てくる事になる。
やっぱりタップ式は1シーズンもたないな。
ちょうど草もヒモではきつくなってきたのでチップソー に切り替えようと思っていた。

○2021.10.30 補足

この3mm角チタンをずっと使ってきたが総合的に見て刈払機の排気量は26cc前後がベストマッチだと感じた。それ以上では勿論作業スピードは上がるが消耗も比例して高まる。26ccならタンク1回分もったが32ccではその倍。36ccでは26ccの2.5倍程の消費量。作業スピードは幾分ずつか上がるがそこまでの違いは無い。という事はこのナイロンコードを使用する限りは26ccあたりで留めておくのがコスト的にも体力的にもベストマッチかなと思う。
排気量が上がると重量増で体の負担が結構ある。
短期決戦でも無い限り長期戦ならば26ccの背負をお薦めします。
仮にこのナイロンコードよりも強度の高い物が出てこれば大排気量の刈払機も生きてくる。
でも多分国内品では出ないだろうな。
そんな大排気量の刈払機使ってるのなんて日本では非常に少ない。なのでナイロンコードもこれ以上の強度の高い物も需要が少ないであろう。
しかし海外製は話は別で向こうではラインナップを見ても日本で言う大排気量は普通に思える。故にそれに合ったコードが期待出来るのでは無いだろうか?