2016.6.1 除草開始 動噴 ナカトミ YJ268

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本来5月からすればよかったんだが6月に入る頃には既に山はジャングル
特にヤブガラシがいたるところに発生しており大事な大事な木を覆い尽くしてくれてやがる。
一体お前は何者?という雑草 雑木がジャングルを形成しており肝心な木にたどり着けないくらい。
イバラに突き刺されながらジャングルに分け入るもののモチベーションの維持が難しくなり
一旦除草を終えてから本来の枝の採取をする事にした。
しかし30,000㎡の面積をこれから1人でカズラを外しながら除草作業するとなるとちょっとやそっとじゃ終わらない。。
しかも全域が急傾斜地にある。
一日中踏台昇降運動。
天気の都合もあるしゆうに1ヶ月以上はかかると思う。(特に梅雨時は‥‥)
あかん このままではモチベーションが底に着く。
気を取り直して・・・と。
ところが今まで経験が無いので道具が無い。
まっさら家庭用の電池式噴霧器でするわけにはいかないので
なんせ軍資金が無いので低予算で収めたい。
中国製の動噴の価格に心が傾きかけるが今まで中国製には嫌という程痛い目にあってるので
パス。
中国製も部分で見れば魅力的で価格は勿論 スペックなど見かけはいい。
ただしそこに日本の品質を期待しては決してならない。
安いなりの理由が必ずある。自分には貴重な金をドブに捨てる勇気が無かった。
そりゃそうで、そうでなければ日本製はとっくに淘汰されている。
そこで国内企業のエンジン式セット動噴を入手。
ナカトミ YJ268というエンジン式セット動噴
オークションで市価の半値以下で新品を運良くゲット出来たので迷いは無かった。
(5万前後予算があればヤフオクで中古のもうちょっとパワーのあるのを選んでいた。)

4サイクルエンジン
1馬力 ←ここが泣き所で出来れば3くらい欲しかった‥‥
1〜7L/min←ここもやっぱりミニマム
3.5Mpa ←実質1〜1.5程度しか圧はかからん。
6.5mm. 30mホース付き
といういわゆる小型のセット動噴仕様
分かっちゃいたけどスペックもミニマム。
普通に考えればこんなちゃっちいもので仕事になるはずがない。
水鉄砲で火事を消すようなもの。
ただこれにした理由は只々金が無いだけ。
その分知恵と工夫で乗り切ろうと考えた。
軍資金が無く最低スペックでやりくりするしか無かったので選択肢は無い。
ホースはさすがに30mじゃ足りないので50mを継ぎ足し80mにしたが無理だった。
いかんせんエンジンが非力な為この長さでも息切れ状態。
またノズルは鉄砲ノズルが付属なので除草剤散布にはラウンドノズル 散布竿 握り を買い足す必要がある。

50mなら問題無さそうだがそれ以上はこのエンジンには荷が重い。
→やっぱり80mではエンジンがもたない
8.5mm 50m +6.5.mm. 30m の計80mではエンジンがすぐにギブアップする。
除草なので噴霧量はしれているがラウンド噴口を2頭口ノズルで使用している
ところが使い始めて散布竿の折れやすい事
実にすでに2本折っている。
ホムセで売っている50cm 800円前後のものでこれも安物。
足場が悪いので大概尻もちついた際に持った手で地面に押し付けている。
ポキっと簡単に折れる。
一応ホムセで買ったアルミ棒を添えてテープで固定しているがアルミ棒は曲がっても散布竿は曲がら無いので折れるしか無い。
よほど頑丈なものをと考えても今度は重くて使い物にならん。
いいアイデアが無いものか?
→いつも折れるところは竿の根元
逆に除草ノズルの2頭口は頑丈でビクともしない。
なので発想を変えて竿を使わず握りの前に握りをもう2個連結し竿が無い分の長さを足した。
これなら頑丈そうでそうそう折れることも無さそう。う
→頑丈だがやっぱり重い。
またネジ部がふえることで緩んで漏れる率も高い。

そこで初心に戻ってまともな散布竿を探したところ唯一ヤマホだけ売ってる。
スズランや鉄砲ノズル等各社ラインナップが多いが1番基本的なこの散布竿がどうしてか全然無い。


細い方がホムセで売っているもの
太い方はamazonで買ったヤマホのニギリ付パイプ
倍近い太さの違いがありこれなら折れる心配は無いと思う。
はじめからこれにしときゃ良かったんだがいかんせんどこのホムセ行っても
売ってるのは細い方でアホみたいにポキポキ折れる。
ヤマホはノズルは置いてても散布竿まではホムセで売ってない。
若者はネットで買えるが高齢の農家はどうしてるんだろう?
不思議でならない。

上の写真は先からヤマホのラウンドノズル100タイプとニギリ付パイプとコックを挟んでもう一個ニギリとフィルター より戻しという組み合わせ。
今回50センチを買ったが70なら丁度良かったと後から思った。余計な握りを付けるならはじめから70が良い。

→後から知ったが同業者は鉄砲ノズルの先だけ替えて使っている。
使えるとは知らなかったけど鉄砲ノズルは1万近くするし買えない。


又 気のせいかも知れないが噴口の違いで結構効きが違うような気がする。
ラウンドノズルは良く効くが霧状散布のノズルでは効きがだいぶん悪いみたい。
ラウンドノズルの泡で散布した後は数日もすれば明らかに変化が見られるが霧状散布ではあれっまだここまいてない?と思う程効きが悪い。
使い分けた境目を見てもやっぱり違う。
鉄砲ノズルで洗車でもするかの勢いでドバドバかけた所も同じく効きが悪い。
なぜなのか?
理論では少しでも液が付着すると吸収するはずなのだが、ラウンドノズル以外では付着しにくいのかもしれない。
確かに風呂場の洗剤でも泡状の方が良く効く。
カビ取りクリーナーもそう。
所要時間は霧状散布の方が倍早いが効きが悪けりゃ骨折り損だ。
効き始めだけが違うのかいやいや最終の効果まで違うのか?
他の農家に聞くと一緒だと言ったり。
自分的にはどう見ても違うんだけどな〜。
毎日散布後の変化を眺めているがどうも違う。
当面様子見てみる事にする。何事も経験。
広大な面積をやり直しとかなったら立ち直れなくなりそうなので慎重に進めたい。
→散布後1ヶ月経過後を見る限りではどちらも同じだった。ただし、効き始めまでの日数がラウンドノズルは早い。早く枯らして作業に取り掛かりたい場合はラウンドノズルがベスト。ただし時間がかかる。

この動噴は普通に付属の30mホースだけで裏庭や家庭菜園で使う分には十分な能力は持っているが広範囲の農園にはやっぱり荷が重い。
農家の人が持っているのに比べるとケルヒャーとジョウロくらいの差があるようだ。
でも値段も勿論数倍高い。中古でも二桁万円は余裕でする。
除草剤散布専用機として考えるのがいいみたい。

軽トラに200リットルのローリータンクと動噴 ホース80mを積んでここの所週2ペースで奮闘中
ホースリールも欲しいが金欠なので後回し。
除草剤はグリホサート系の安価なものを使用。
500ml入りが248円で近所でセール中だったので迷わず50本購入
(買った後で198/本まで下がった・・)
ラウンドアップは当たり前だが10倍以上高くとても買えない。
グリホサート41%であとは界面活性剤であればたいして変わらないはず。
銘柄によっては効きはじめの時間や泡の出方などが違うというがなにぶん自分にはデータが無いので今年は
これでいく。
グリホサート系はスギナには効かないとの事だが150倍でも一応効いている。
スギナにはバスタと呼ばれるグリホシネート系ならいいらしいが値段が8倍も高い。
強力な効き目故まき方も相当気を付けないといけない。
一通りグリホサートで処理した後に必要な箇所にピンポイントで使うのがこれはよさそう。
(実際そんな悠長なことしてられんが)

動噴による噴霧も軽トラからホースが届かない所が全体の半分あるので後半はタンクと動噴を運搬車に積んでの作業になる。

タマ ローリー200Lがちょうど収まり動噴とホースも何とか乗っかった。
非力な動噴も持ち運びだけは大いに助かる。
雨の次の日なんか道が滑って軽トラでたどり着けない場合もこのスタイルになる。
(見た目はバランスよく運搬車に乗っているように見えるのだが結構前荷重になっているようで前下りの緩い斜面で止まるたびにケツが浮く。)
気持ち悪いので立ち乗りステップに乗って押さえ込んだ。
今にも前転しそうな事がしょっちゅうある。
横方向のちょっとした傾斜でも200リッター満タン時はちょっと怖い。
抑え込まないと簡単にひっくり返りそうになる。



平均斜度35度の傾斜地の為当初は背負い式を考えていたがやめてよかったと思う。
無論背負い式ならではの機動力は良い点であるが体力気力がもちそうに無い。
この時期は気温も30度を超え上下カッパ姿で傾斜地を上下していればさすがの自分もダウンする。
家から1時間半かけて来るので朝と夕方だけという事も出来ない。
この炎天下の真っ只中にカッパを着込んで山に入るのは尋常では無い。
自分の汗で溺れるんと違うか?っていうくらい汗をかく。
フラフラになりながらアブやハチに立ち向かう気力も無くエンドレス除草に足を踏み入れてしまった。

つくづく思うが昔の道具の無かった時代を考えると本当に昔の人は精神的にも体力的にもタフだったんだな‥‥と。
経験の無い自分は毎日トライアンドエラーの繰り返し。
雑草との格闘はエンドレスか‥‥終わり無き戦いの幕が開けた‥‥。


○1ヶ月後・・・・
6月はほとんど雨で実質稼働は10日だがまだ終わらず・・。
2500リッター程まいたがまだ1/3残っている。
すっすとまければ良いがいかんせんごついカズラを外しながらなので時間がかかる。
25タイプのラウンドノズル2頭口でやってきたがもう少し移動時間を早く出来ないか?と100タイプの2頭口を次週から導入予定。
1L/分が1.8L/分に増量するがノズルの振りを何とか早くしたかったのでこれでうまくいけばと。
これまで25で処理した箇所の効き具合を見て恐らく大丈夫だろうと判断。
25タイプではそろそろ心が折れそうな気がしたので。
(どんだけ鉄砲ノズルに変えたろか、と思ったか。←まだ実験段階だが意外と鉄砲ノズルは効きが随分と落ちるように思う。)
→100タイプは確かに流量は増えたが作業時間的に2割程短縮出来たという感触。
カズラを外す作業時間は変わらないのでトータルの作業時間は流量の変化程では無い。
しかし25に比べるとイライラは減る。



痛恨のミスでエンジンオイルが無くなってエンジンがストップ。
補充タイミングを忘れていた。
ヤバいお釈迦になったか?と作業場に持ち帰って分解。
穴という穴からクリーナー吹きまくってカーボンを除去
オイルを再充填し本体をひっくり返したり色々・・。
このままでは勿論焼き付いて固着しているのでリコイルも回せない。
ポンプとつながっているタービンみたいなものをプラハン使って強制的に根気よく回していくとやっとオイルが回り回転も元どおりになってきた。
リコイルを引っ張るとセーフ。
生き返った。危うくスクラップになるとこだった。
しかし無傷では無いようでオイルの減りが異常に早くなった。
ピストン シリンダーに傷が入ってるようで動きも渋い
無理矢理使うにもちょっと怖いな
何とか今シーズンまで騙し騙し使う事にする。

◯3ヶ月後
とほほ‥‥
6月に散布した箇所は3ヶ月後の今、既にジャングル。
間に2ヶ月程他の山に行って留守にしていたのでこのありさま。
全く元どおりになってしまい途方に暮れてしまう。
こうなったらもうラウンドノズルでチマチマ散布なぞしてられっか。
一巡する前に元どおりになってしまう。
やっぱり鉄砲ノズルでやるしかないか。

◯結論
当然というかこの動噴では広範囲の農場では無理。
パワー不足で時間がかかり過ぎ一周回るまでにスタート地点が元通りのジャングルになる。
残された手段はパワフルな動噴への買い替えしか無い。
ただし、本来の使い方である裏庭では大活躍するとは思う。

ヤブガラシの駆除
こうやってひたすらヤブガラシと格闘してきた訳ですが実験の結果ベストと思える方法にたどり着いた。
これまではひたすら切る等していたがこれは後でえらい事になる事が分かった。
と言うのも切られたそばから新しい芽がゾンビのように出てくる。
そうエンドレスに。
故に切らずに外したヤブガラシをグルグル巻いて解けないようにして下に置き、尚且つそこへ濃い目の除草剤を
かける。
✳︎原液は濃すぎて吸収出来ない。
以前に茎を原液を入れた容器に浸しておいたが水分が逆流し吸収するどころか容器が茎から出てきた水分で溢れてきた。浸透圧が原因。

長すぎるものは根元から2メートルほど残し切断。
そして根元からグルグル巻いてくくるように固定
半年以上経過したが数は激減したように感じる。
地表部は勿論カラカラに枯れるがこれで根まで枯らしているように感じられる。
完璧とはまだ言えないが現時点ではベストな処理法ではないかと思う。