2014.11.20 剪定鋏 新調 アルス V8pro


アルス剪定鋏V8proこれまで使っていたホームセンターの安物が
握りにくくてしょうがなかったので思い切って新調
定番の岡恒も良いがより握りやすいこれにしました。

上はアルス 下はホームセンターで買った菊堂の銘が入ったもの
菊堂は大き目の自分の手でもかろうじて指がかかる開度で
かなり握りにくい。落とせば凶器と化す事をもっと考えて欲しい。
伝統的な形も良いが安全面からすると問題がかなり多い。
どちらも200mmサイズだがこんなにも握りやすさが違うとは。

外観はフェルコをかなり意識しているが日本価格は別として現地のフェルコ価格からするとアルスも同価格帯。
日本の木々にマッチしているのはどちらか?個人的には切磋琢磨してアルスには頑張って欲しい。
(でもカラーリングは差別化しても良かったんではないかな?)

自分と同じ堺生まれということもあり気に入ってます。

アルスはグリップ断面がかなり凝っており握りやすさを追求した形状になってます。
又このproタイプは親指のところのえぐりが深く、手がずれない。

印部のえぐれているところが握った手が前へずれることをガッチリ防止しています。

手袋はいつもLサイズですがグリップの開度が絶妙。
丁度握った際のそれぞれの指の第一関節が無理なく折り曲げられる位置にくる。(小指は除く)

グリップの断面が複雑な形になっており、人間工学に基づいた人に優しい形になっている。
赤色の滑り止めは高級な工具などで触るあの感触に近く適度な弾力をもっている。

総合的に見て、このアルスV8proは刃の交換に目が行きがちであるがこの持ちやすいという点が極めて優れている。
替刃の価格を考えて躊躇するかもしれませんが、この持ちやすさによる仕事の効率を考えると目先の価格差では
なく総合的にメリットがあるのではないかな?と思います。
一日の仕事量、疲れの差異は僅かでも1年単位で考えると決して割高ではないと考えられます。
そこをどうとらえるかはそれぞれの考え方ですが。
私の師匠は岡恒の愛用者で横で切ってるとあのスコッ、スコッっていう独特の音がして山でもどこにいるか分かりやすいです。
対してアルスはほぼ無音。ちょっと寂しい。
一点だけ気になったのはこのアルスは剪定開始2時間程度で樹脂によって開きにくくなった事。
ロックを外してもヤニで開かない事が何度かあり少し戸惑ったことは確か。
確かに横着して刃を拭かずに使っていたので原因はそこ。
しかしマメに手袋か手ぬぐいで刃をこすってると問題ないので習慣付ければば大丈夫と思うが‥‥
対する岡恒は使い込んでるにも関わらずそんなこともなく至って快調。師匠にはだから岡恒にしとけっていったろうに‥と言われちまった。この違いは何だろう?
重ねて言いますがアルスは手に吸い付くようにフィットするので手の負担は少ないと思います。
道具に手を馴染ませるのも趣味ではいいとは思いますが仕事の道具の基本はやはり使う側に歩み寄ってなんぼであって道具側が手に馴染むべきと考えます。
剪定鋏にはクラシカルな物もあって使いこなせたらいいなと憧れますがこのアルスはそれらとは対極にある緻密に合理性を追求した機能美が特徴だと思います。

補足:数日後改めて使用したところやはりヤニによる開きにくい場面が何度かありました。
現場で手袋でゴシゴシするがそれだけではなかなか取れない。
勿論帰れば毎回クリーナーでヤニを除去して椿油を塗るのですが、何とか現場での打開策は無いものか?
→試しに少々汚いがツバで拭いたら案外ヤニが落ちました。
拭くだけではなかなか落ちなかったがこれでクリア。

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アルス 剪定鋏 v8pro