2023.8.20. オレゴン シュレッダーブレード 3枚刃 改造

 

去年だったか買ったオレゴンのシュレッダーブレード

一回使用しただけでずっと使う事が無かったが今回改造してみた。

というのもオリジナルの状態では凹凸があったり石がゴロゴロあるようなところでは危険すぎて使えなかった。

強烈なキックバックが頻発し使用をやめていた。

条件の良い場所など無いので意図せずキックバックは発生する。

いくら専用カバーを付けていてもだ。

その点ツムラの普通の3枚刃の方がよほど使い勝手が良かった。

(山林用じゃ無く普通の三枚刃の方が良い)

しかしツムラのも石にヒットすると板厚が1.4mmなのでひん曲がったり割れたりと頑丈では無かった。

そこでオレゴンのシュレッダーブレードを加工して普通の3枚刃にしてみた。

念の為に言うがこれはもう既にオレゴンのシュレッダーブレードでは無く自作の三枚刃。

なので使う際は元の製品には一切関係有りません。

重量は当然重いが板厚は3mmなのでそこそこ使えるのでは?と思いたった。

国産の3枚刃でもうちょっと板厚が厚いのがあればいいんだろうけど何故かどこも1.4mm。

そこでシュレッダーブレードの端のL字の部分をカットして使用。

刃の部分もグラインダーで刃付け。

そうすると上に反るような形状になり尚且つジズライザーワイドで地上高を稼げば地面や石に対するキックバックは随分避けられるのでは?

 

○実使用の感想

 

使用機材 26cc両手ハンドル

現場の状態 セイタカアワダチソウのジャングル 漆の幼木も多数 地面には枯れ枝多い傾斜地

谷筋で足場も悪く石がゴロゴロある山間地の柿畑(随分昔に廃園)

 

⚫️で、どうだったかの感想

これは使える。

オリジナルの状態ではとても使う気がしなかったがツムラ以上に破壊力が有りその形状から地面にヒットしにくい。

フラットでは無く上向きに反り上がっている為にかなり具合がいい。

ツムラ三枚刃よりも地面や石にヒットしにくい。

かなり安心して使う事が出来た。

元の状態では下向きの刃がガツっと地面を喰らうので強烈なキックバックが発生し刈払機のハンドルが溝落ちにボディブローのように打つ。

そんなものは製品と呼んでいいのか?

どんな機械に付けたところでその刃の形状からはそうなる。

ご立派なバカ高い機械に付けたところで安心など出来やしない。

そんな扱いにくい刃をわざわざ使う事は無い。

で、遠慮なくその特徴である下向きの刃をカットすると結構いい事ずくめ。

ツムラでは漆の幼木は無理だったがオレゴンなら重量による打撃力が強く切断可能だった。

アワダチソウの粉砕も十分でチップソーのように邪魔になる事もかなり軽減出来る。

ただし、重量は重いので両手ハンドルじゃないと竿先が重いのでおすすめ出来ない。

心配していたクラッチの加熱は確かに熱を持っているので出来ればプロ機などクラッチ容量が大きくファンケースも金属の方が安心出来る。

重い刃を回転させる為にクラッチには結構な負担がある。

スロットルON OFFを繰り返し回していると恐らくクラッチは早期に消耗するか焼く事になるだろう。

自分は今の所壊しても精神的ダメージの少ないホムセ仕様のリョービで使っている。

勿論異音が発生するとすぐに止めるのは当然として頻繁に刃のボルトの確認はしている。

 

じゃ詰まるところツムラの3枚刃と置き換えられるのか?という事だが自分の感想としてはナイロンでは手に負えなくなった1ヶ月以上放置して伸びた普通の草はツムラで3ヶ月以上放置したカッチカチのジャングル化した場所はオレゴンが良い。逆にオレゴンは柔らかい草に対しては撫でるようになるので効果がかなり薄いので板厚が薄く切れ味鋭いツムラが断然いい。

置き換えというよりもそれぞれに適した特徴があるので使い分けるのが良い。

互いの不得意とする条件を使い分けてカバーすれば良い。

今年は長期的に使用して耐久性がどこまでなのかを検証する予定。

そらわざわざツムラの3倍以上する高いのを加工してまで使う必要があるか?という点があるのでこれは長期的に見てみたい。

今の所自分的には加工してまで使うその価値はあると思う。

重いのを除けばかなり使いやすいと思う。

逆に未加工では使う条件がかなり制約され出番を失う。

 

✴︎上記加工は当然ながら自己責任だがこれによって刃の強度が落ちる事は無いだろう。

 むしろ刃へのダメージはかなり軽減されている。

 ちなみにオリジナル状態で使うには当然強度の高い刈払機を使うべきでそれには異論は無い。

 加工後はただの3枚刃なのでそこまでシビアになる必要も無いと自分は判断している。

 ただし少しでも振動など異常を察知したら確認するには言うまでもない。

 

 

 

 

2023.8.8 たくみ グラスカッター を試す

ナイロンカッター

商品名 たくみ グラスカッター

タップ式で今まで見た事なかったので物珍しさもあって試しに買ってみた。

ホムセではまず見ないものでたまたま農協の物販であったのが目に入ったので衝動買い。

 

 

 

第一印象はまず直径がデカい、重い。

なんとなく全体に昭和の香りがする。

パッケージを開けてコードのセットの仕方を見てみると‥‥ こりゃ駄目だ。

スプールが外せず本体に固定されたままコードを巻いてアイレットに内側から通すがその際スプールと本体のわずかな隙間から通さないといけない。

当然指先ではどうあがいても無理でラジオペンチで無理矢理針の穴を通すが如く入れないといけない仕様になっている。

猛暑の中 ヤケクソになっている最中にそれを行うのは多分発狂すると思う。

 

ご覧の通り他の一般的な製品と比べて直径がかなり大きい。

地面に当たる面がカバーも何も無いスプール剥き出しなので当然土だらけになるだろうと予想される。

地ズリは不可と取説には一応書いてある。

こりゃやっちまったなと使う前から激しく後悔している。

せめて耐久性がずば抜けていいとかトラブルフリーなどのメリットがあれば我慢出来るかもしれないが‥‥。

事前に分かっていたらまず買わない。

見事に人柱になってしまった。

そのうち実際に使ってみるので追って追記します。

 

⚫️早速使ってみたところ

 

こりゃやっちまった。散財だ。

上記の通りコードのセットがとてつもなく鬱陶しく

タップしてもなかなかすんなり出て来ない。

何度も何度も叩きつけても出て来ずしまいには叩き潰したろかと思うくらい。

どうして出てこないのか?理由が分からんがとにかく1タップ分出そうと思うと10回くらい

叩きまくらないと出ない。

ひょっとしてちょびっとずつしか出ていないのか?いやいやいずれにしてもストレスはmax

 

おまけに底面は一切カバーが無いので土や草が入り放題。

案の定土だらけになった。

それが原因で回転バランスが狂い激しく振動を発生する。

もうこの時点で耐久性云々を言ってる場合ではなく谷底にぶん投げてやりたいレベル。

よくもまあこんな製品を売ってくれたもんだ。

これより遥かに安く快適に使えるものは世の中にいっぱいある中でこれを選ぶ理由は無いと断言出来る。

重く直径もデカいのでコードが快適に回らない。

パワーが余計なところに食われている感が強い。

おまけに付属の星形コードは夏草は全然切れない。

前回の丸山のラク巻きといい大ハズレを2回連続引いてしまったショックは大きい。

とにかくこいつはせっかく買ったので使い切るがもう二度と買う事は無い。

 

○後日追記

 

前回は怒り心頭であったので今回は心穏やかに使ってみようと丁寧にセット。

開始1分で今度はコードが一気に30cm程伸びる状態に。

この製品は一旦伸びすぎると再度アイレットから抜き取り巻き直すか切るかしか方法が無い。

なのでまたラジオペンチ使ってアイレットに入れ直して深呼吸をしつつ心穏やかに再開。

その1分後にまたまた再発。

怒りに任せてためらうことなく谷底にぶん投げてやった。

こいつは間違っても使ってはいけない代物だった。

どうやってテストして市販オッケーのサインを出したのか?

メーカーさんには悪いけど市場在庫 回収した方がいいのでは?

 

 

 

 

 

2023.7.9. 刈払機 エアフィルターについて検証

刈払機のエアフィルターについて常日頃思うところがあって色々試してみようと思う。

スチールの刈払機には最高のエアフィルターがついているがいかんせん国産機はいまだに

貧弱なスポンジのみというのがほとんど。

その為にナイロンコードを常用していると毎日のようにエアフィルターを通過した粉塵に

手をこまねいていた。

そこで、強力な性能を持つフィルターに交換

 

興研の集塵マスク 1005型の替えフィルターを流用して装着

 

刈払機 エアフィルター

輪っか状にして装着しているが高さは23mmほどにしている。

というのもフタをした状態の空間高さが20mmであった為

密着度も考慮して23mm。

逆にこれ以上高くすると大きく変形して隙間が発生する可能性があると考えた。

試しにエンジンを高回転まで回しても幾分か吸気抵抗を感じるものの

エンジンストールはしていないことを見ると何とかいけるんじゃないか?

三菱のTS26エンジンは燃調ネジが横にないタイプで上面のみとなることから

とりあえずはキャブの設定値はそのままにした。

(最近の刈払機は燃調ネジが横についていないのが多いのかな?)

これで当面様子見てパワーダウンなど違和感無く微粒子の捕集効果が期待通りであればラッキーだ。

このフィルターはサブミクロン粒子の捕集率が95%となっているので土埃に対しては効果が高いと期待している。

ホムセで普通にエレメントを買うよりよっぽど安くつき捕集効果が高い。

この夏1シーズンを通して様子を見てみよう。


○検証結果

 

早速ではあるが結果はNG

吸気抵抗からくるパワーダウンを感じる

防塵性能は高いが内部を見ると変形もしている

恐らく吸気抵抗からくる変形だと思うがこの丸型のタイプは相性が悪いようだ。

やっぱりスポンジに戻す事にする。

 

2023.4.15 ナイロンカッター スチール line cut 10-2

左 スチール line cut 10-2

右 マキタ ウルトラメタルローラー4

 

タップ式で比較的軽量なローター

 

いずれもダイアトップのF4

それぞれ若干仕様が異なるが各パーツは共通サイズでニコイチでも出来る。

マキタはタップ部がアルミでベアリングを内蔵しており接地時に損傷や摩擦を抑えられる効果がある。

スチールはタップ部は巻取り部と一体の樹脂だが刈払機の取付部の金属パーツが大きい

軽いのは僅かにスチールの方。

227gと軽量に出来ている。

先日買った丸山の楽マキよりも100gも軽い。

軽さ重視の為に巻取り量は少なく衝撃が加わった際にバラける可能性がある。

が、今回はバラけるリスクを承知で軽さ最重視の為に一回これで様子を見てみる。

 

 

 

 

 

 

2023.4.13 山善 楽巻カッター GT-06

山善 楽巻カッター GT-06

(同じ商品が複数社から販売されている。)

 

先日の丸山の楽マキが予想に反してゴミ箱行きになったのでまたまた近所のホムセでローターを物色

同じく山善のGT-03Rは26ccなら使えるので継続して使っているがスチールFR235用にこれを購入。

というのもGT-03Rは36ccになるとパワーで分解しやすいというのは実験済みなのであと残った選択肢はこれかあとは斬丸のタップ式か。

 

これくらいしか近所には売っていない。

丸山の楽マキは相当期待していたが駄目駄目の結果になりもう選択肢が無くなってきた。

 

さてこの山善のローターは巻き取り式でいちいち分解してボビンに巻く必要が無い。

分解するにも爪のロックを外すのが結構固く外れにくい。

逆に言うとバラけにくいという事になる。

シリコンスプレーを接合部に吹いておくとだいぶマシ。

さて重量も丸山より60g軽い。

竿先の重量は僅かな差でも結構体感出来る。

そら1番離れた棒の先なんだから当然と言えば当然。

とにかくこのFR235の竿先重量を軽量化したいのでこのローターは期待している。

丸山のたたけば出ます 楽マキには懲りたところなので藁をもすがる思いで買った。

お値段は¥2,980-と少し高め。

スチールの純正C36-2なんか二度と使いたくない程重いので予備の予備くらいにして道具箱に放り込んでいる。

せめて1シーズンもってくれる事を願う。

今シーズンかけてじっくりこれから検証していこう。

 


○結論

36ccのFR235で使用しているが至って快調。

コードは角3mmと2.7mmノコブレードだがどっちも快調に繰り出される。

本体がバラける事も無く土で作動不良も起きていない。

又、勝手にコードが伸びる事も無く地ズリをしても誤作動しない絶妙なスプリングレート。

買ってよかったなかなか優秀なローターだと思う。

今まで使った中で一番ストレスが無い。

大概のホームセンターに置いているのもありがたい。

FR235の竿先もかなり軽量化されて5月の草刈りはなかなか快適になった。

 

○余談 ナイロンカッター+巻き付き防止カッターについて

ナイロンカッターと巻き付き防止カッターの組み合わせは注意が必要

ナイロンローターの外径より外側に巻き付き防止カッターが出ると良くない。

巻き付き防止カッターが草以外の硬い物に当たった場合当然ガンッとなる。

その衝撃で結構簡単にローターがバラける。

意外とそういう衝撃にはローターは弱い。

なのでローターの大きさや組み合わせをよく見てないとバラけて部品がすっ飛び使用不能となる。

暑さでボーッとした頭でこの組み合わせを間違えると悲惨な事になるので注意されたし。

 

 

有光 刈払機 AHB-263L 三菱TS26エンジン 2023.4.10

有光 刈払機 AHB-263L

近所の農協に来月から散布する農薬を買いに行ったらたまたま展示してあった刈払機が目に入った。

メーカーは防除機で有名な有光工業

ループハンドルの26ccメーカー価格は¥94,380-と結構いいお値段。

それは盛りすぎとしても決して廉価版では無いと思われる。

ニッカリのSED2700と殆ど同じだが向こうは¥66,000-

いずれにせよ至極真っ当なザ刈払機だろう。

おそらくこのメーカーのOEM品だろう。

で、この有光は農協で五万ちょい。

これを定価ではちょっと手が出ない話だからこの農協は妥当な販売価格だろうと思う。

 

 

有光  刈払機 AHB-263L



メーカー 有光工業

26ccクラスのループハンドル仕様

重量 4.3kg

エンジン 三菱TS26

クラッチハウジングは金属製

スペックとしてはナイロンコード使用可能な金属製ハウジングのループ式26ccという至って無難な内容。

竿も普通のアルミパイプで強度も至って普通。

ホムセ仕様のような華奢なパイプでは無いのでご安心を。

ホムセ仕様はパイプ厚も薄いのでブルブル震えて共振する。

今まで手持ちの刈払機は特徴が両極端に振っていて真ん中の潰しのきくものが無かったので丁度今回入手して良かった。

外観は野暮ったさはあるがそこそこ良い。

色も含め外観が格好悪いのはやる気が出ない。

でも有光って防除機メーカーなんだけど刈払機も売ってるのか。

最近まで知らなかった。

改めて調べると三菱エンジン使う刈払機は結構何社も出している。

単に販売窓口として売っているのかどうかは分からんが。

まあメーカーがどこであろうと今回は近所の農協なんで修理の面では一安心出来る。

(この頃の農協は修理が弱いのが悩みの種だけども)

 アクセルレバーは三菱エンジン搭載機によく使われるセットした回転数が固定されるタイプ。

レバーを握り直してもずっと固定される。

ゼノアで言うところのSTレバー 共立のツインスロットルレバー。

スチールのFS26などの国内向け新型レバーとおんなじ。

イリノも同じ。

これと全く同じレバーを今まで両手ハンドルの刈払機で使っていたので使い勝手はわかっている。

使いにくい事はなく普通に使っている。

安っぽい感触では無く至って普通に使える。

共立も新ダイワもゼノアも同じような方式だが使った事無いのでこんなものなのかどうかは分からない。

ちょっと前のレバーはレバーを解放すると回転数設定レバーがリセットされるものがあったがあれは使えない。(いまだに使っているメーカーもあるようだが)

エアフィルターはよくある丸型のもの。
ホムセのbigmなどのものは厚みが違う事から装着しても吸気抵抗が増え吹け上がらない。

悔しいが純正品を取り寄せするしかない。

キャブのケーブルの固定箇所もやっぱり三菱共通で簡易な作り。

軽トラの荷台に乗せる際に他にも荷物が満載になる事も多い。

上に乗った荷物に押されてその箇所がケーブルがポッキリ折れ曲がる事はよくある。

また引っ張られると当然アクセルワイヤーも引っ張られる事になる。

こればっかりは三菱エンジン使う限り刈払機メーカー側で変えられないのでしょうがない。

有光 イリノ ニッカリ カーツ 初田 マルナカ 多分皆んな同じ式。

このように強度の無い簡易なチューブで補強されてはいるが取り付けネジから出たケーブルがポッキリ折れる事が多い。

そこで以下のように補強

ホムセで10mmのコルゲートチューブを買ってきて上から補強。(入れ替えでは無く元のチューブの上から)

要所要所にインシュロックを締めて完成。

元のチューブより硬く強度があるので抜けたり折れたり引っ張られたりという心配がかなり軽減される。

ちょうど腰のハサミとかノコギリなどによく引っかかる為に前からこの手の処理の機体は気になっていた。

当面これで安心。

 

あと1点だけ気になる点と言えば竿を前に出してエンジン部を横っ腹に当てるとエアクリの吸気口が塞がりエンジンストールしてしまう。

結構頻繁に発生しはじめは故障かとビックリした。

ループハンドルやツーグリップでの操作で起きる現象で両手ハンドルや背負なら関係無い。

こういう竿操作はナイロン使用時くらいだと思うが結構吸気口を塞ぎやすい。

着ている服にもよるが空調服で膨らんだ生地がうまいことペタッと吸気口に吸われてしまう事があった。

エアクリの左下に吸気口がある。

そこで吸気口周りを一応ガードするように樹脂の板を貼り付けた。

ホムセで売っている発泡塩ビの板で熱を加えると曲げられるというもの。倉庫に切れっ端があったのでとりあえずくっつけてみた。

これで吸い込まれてエンジンストールする心配は無くなった。

構え方を工夫しても防げるとは思うが、余計なストレスを貯めたく無いので見栄えは悪いが実用本意で満足している。

体から離せば腰に余計に負担がかかるので出来る限り体幹に重量物は近づけるべきだと思う。

 

防振機能は取説にはハウジング防振と記載している。

これが何を意味するどういうものか分解してみないと分からない。

また今度気が向いたらクラッチハウジングを開けて見てみよう。

 

ちなみこの三菱TS26エンジンだけども何故TBE27じゃなくTB26の復刻版のTS26なのかだが農協が言うにはTBE27は排ガス規制の問題で主力エンジンがTS26に移っているとの事。

逆なら分かるがなぜ設計の新しいTBEが排ガス規制云々で使われないのか?何だか腑に落ちない情報で本当のところよくわからん。

確かに最近何故かTSエンジンをよく見かける。

かといってTBE27がカタログ落ちしている訳ではない。

TBE27は気持ち良く上まで回って始動もしやすくパワーもまあまあ有り良くできたエンジンだったけどな〜。

しかし両者の違いが刈払機メーカーでは明示されておず兼売のような形で搭載されている。

消費者としてはどっちを選べば良いのか?という事になる。

結局カタログ資料ではさっぱりわからない。

話はTS26に戻り

まあでも排ガス規制前のTB26の化粧直し版なんで出力も大丈夫だろう。

ギアケースは傘の部分が樹脂でギア比は通常の1.3のタイプ。

ただ面白いのは刃の固定ボルトがM8の19mmである点。普通はM8は13mm何だけども妙に頭デッカチのボルト。

プラグのサイズと同じで合理的といえば合理的だ。

形が特殊で例えて言うと画鋲くらいのバランス感。

こだわりがあるのだろう。

 

とにかく色んな点で有光の刈払機と言うだけで全く情報が無いので正直なところ使ってみないと分からない。これは三菱エンジン使う他メーカーも同じだろう。

なので今回出来るだけ正直な感想をこれから使ってみて微力ながらレポートしていきたいと思う。見た感じは実に真っ当な作りなんで悪いはずが無いと思う。

 

何はともあれ新しい刈払機を買うと妙にテンションが上がる。新車よりも新しい刈払機の方がワクワク感がある。気分もリフレッシュしてさあ今年も草刈りシーズン到来だ。

 

●早速使ってみた感想(三菱TBE27エンジンとの比較)

エンジンは非常にかかりやすくストレスは無い

排気音は比べると耳に優しいこもった音質で静かな部類。

レスポンス パワー感 軽快感は何ら不満は無い。

燃調は購入したままだが農協はキャブ調整してないのでメーカー組み立てそのまんま。

そのうち自分で煮詰める予定。

出力は0.8kw メーカー資料有り

TBE27も0.8kwでメーカー資料有り

TBシリーズは規制前エンジンなので今時のTBE27より全然パワーが上であったと思われる。ただし燃費もそれなり。

昔の資料が無いので想像でしか無いが1kw近くあったのでは?と思う。

今時のエコエンジンは排ガス規制の為にずいぶんと出力を絞られたようだ。

今時のエコエンジンと比べると1クラス分くらい出力が違うようだ。

 

 

マフラーは従来型の出口が丸形

左がTS26用 右はTBE27用

(出力に違いが出るか今度試しに交換してみよう。)

山林用の刈払機はマフラーの排気音がデカいので山林以外の民家近くなどでは使いづらい。その点三菱のエンジンはそこまでうるさくない。

結構これも大事で下手にパワーがあるからと言って集落内で山林用をぶん回していると

近隣とのトラブルも起きやすい。

 

問題は燃費だが比較試験をしてみた。

条件はナイロンカッターほぼ全開。

使用コードは丸山ノコブレード2.7mm

ローターは山善GT-03R

TS26は45分もたないくらい。

TBE27は測ったかのようにちょうど60分

結構大きな差で30%ほど差がある。

金属刃での中速では又結果が変わるかもしれない。

自分は別に燃料代云々は全く気にしないが補充回数がやたら増えるのも考えようだというスタンス。

でも許容できる範囲だ。

 

次に出力の比較としてナイロンコードをどれくらい伸ばせるか測定したところ直径はそれぞれ

TS26は45cm  (片側18cm)

TBE27は41 cm (片側16cm)

という結果になった。

(ローター直径9cm 丸山ノコブレード2.7mm)

★ただしこの数値は実際の使用時のものではなく無負荷状態で回せる限界値

 なので当然実際の使用時はいくらか短くなる。

 

実際のナイロンカッター使用時の上記の長さではTS26の方が25%遠心力が強いという事になる。(空気抵抗などを加味しない単純な遠心力計算の場合)

エンジン出力の僅かな差が実際の刈り刃の先にかかる力の差に大きく表れる。

実際の作業時の感触はTS26の方が少々コードが伸び過ぎても回し切ろうとする力強さがあったがTBE27は回転落ちは割とはっきりと感じる。

典型的なエコエンジンの特性

またTS26は下から上までトルク感はあるがTBE27はトルク感を感じるには結構上まで回さないといけないように感じる。中低速のトルクはTS26に軍配があがると感じられた。

 

これをどうとるか。

いずれも上まで回した場合26ccクラスとして真っ当な出力が出ていると思われる。

中でもTS26は十二分にナイロンカッターが回せる。

メーカーによっては26ccと言いつつ明らかにトルクの無い出来の悪いものがあり間違って手を出すとガッカリするがこの三菱エンジン(26ccにおいて)はその心配は不要。

ナイロンでトルクとパワーを最重視ならばTS26

金属刃メインで燃費重視ならばTBE27

といったところか。

自分はナイロンメインの為に断然TS26

かと言ってTBE27がパワー不足という事は無く上まで回せば

過不足無くパワーが有りナイロンも普通に対応出来る。それで燃費も良いので総合的にはかなり出来が良いとは思うのだけど何故に主力から外れているのかよく分からん。

→排ガス自主規制による余剰枠内で製造しているようだ。

 という事はあくまでメインはTBEで環境性能をアピールして非対応だがハイパワーのTSエンジンを作れる枠内で作るという事か。

 

燃費に関しては一日中草刈り作業などの場合は両者の差は大きいと思う。

特にナイロンで全開で刈ってると燃料補充回数がだいぶんと違う。

まあでもこの値段でこの仕様を買えたので自分的にはかなり満足している。

このループ式は常時軽トラに乗せていても邪魔になりにくいし帰り際に小一時間程草刈り作業をババっとしたいという自分のニーズにはハマっている。

一日中の本気の草刈りの日はメインの背負い式大排気量を出すがそうではないついで作業にはこのフットワークの軽さとパワーが抜群に良いと思う。

三菱エンジンを使う刈払機メーカーはたいてい両方をラインナップとして出しているが選ぶとなったらチップソーメインで低燃費を求める方はTBE27を搭載している機種を選ぶ方が幸せだと思う。TBE27でも不満無くナイロン使えます。燃料補給回数が長時間になる程大きな差になる。

自分のような短時間で一気に勝負する使い方ならTS26を選ぶのも有りだと思う。

総合的にエンジン以外の所は特に違和感は無い。

至って真っ当な作りをしているしっかりとした刈払機だと思う。

 

⚫️2023.9.1 その後の感想

 

やはり

TS26は馬力とトルクがあるかなり優秀なエンジンだと思う。

回さないと草の抵抗で回転がガタ落ちするという事が無く結構粘る。

TBE27の0.8kwと比べると体感的には1kw前後くらいはあるように思う。

しかし何故か資料には0.8kwとある。

実際比べるととても同じ0.8kwとは思えない。

トルクの出方は双方異なる。

ナイロンメインならばやっぱりTS26だろうと感じた。

これならば共立や新ダイワ ゼノアの同排気量にも引けを取らないのでは?とも思う。

逆にTBE27の弱点が結構目立ってきた。

確かに上まで回せば実用になる並のパワーが得られるが金属刃を使用する中速付近ではトルクが弱く草の抵抗に負けてしまい結局上まで回しがち。

低燃費のエコエンジンの傾向なのか比較するとイマイチパワー感に欠ける。

両方のエンジンが選べるならばナイロン 金属刃共にTS26がベターだと感じる。

それにしても同じ排気量 同じメーカーでも結構出力特性が違う。

どれを選んでもそう変わらないという事は無く実際は結構差がある。

ふと沸いた疑問は三菱のTB33 TLE33など30ccクラスは出力が1kw割るくらいだがそうなると差が無いように思う。メーカーがあまりそのクラスに力を入れていないのか26ccクラスに力が集中しすぎているのか30ccクラスとの差別化が少し薄いように思う。

トルクはいくらか上がるだろうが大幅な違いでも無い。
ほとんど差が無いのであればわざわざ重いエンジンを選ぶ必要性が無い。

 

問題は来春以降に三菱の小型エンジンの事業が他社に移る為にその後どうなるかだ。

エンジンを内製していない共立 新ダイワ ゼノア 丸山以外のメーカーにとっては切実な問題ではなかろうか?

 

総括として三菱のTS26エンジンは今どきのエコエンジンでは無いがハイパワーハイトルクのかなり優秀なエンジンだと思う。

定番メーカー品より価格が安い事もありそれならばメリットはある。

しかし他の定番メーカーと価格が変わらないのであればこれをあえて選ぶ必要も無い。

自分の場合は近くの農協が得意としていたメーカーだったという事だけが理由。

2023.4.10 丸山 ノコブレード 2.7mm 丸山 たたけば出ます 楽マキ

丸山 ノコブレード 2.7mm 50m巻 

丸山 たたけば出ます 楽マキ

今まで角3mmチタンを使っていたがたまたまコメリに売ってたので試しに使ってみた。

 

ナイロンローターは同じく丸山のたたけば出ます 楽巻に装填。

ざっと2mを巻いてみた。

 

実際使ってみたところ切れ味や耐久性は今までの角3mmと比べてこっちの方が断然好感触。

なかなか正確な比較実験が出来ないのであくまでフィーリングだが結構耐久性はある。

枯れ枝をしばいても元切れは今のところ発生していない。

3mm角チタンでは枯れ枝をしばくと元切れするかあっという間に短くなっていたがそこまでなるような事は無かった。

ナイロンでためらうような枯れ枝混じりのところに突っ込んでも結構粘ってくれる。

自分の畑は条件的には果樹園に近いが切り落とした枝は基本地面に放置している為に結構地面は枯れ枝が散乱している。

(面積が広い為に拾って集めるような事が出来ない)

現時点では3mm角チタンと比較してノコブレード2.7mmの方が耐久性 切れが全然良い。

コシの無いヘナヘナの細い草は角3mmでは撫でてしまい思うように切れず作業効率が落ちていたがノコブレードは引っ掛けてブチ切るので断然こっちの方が刈りやすい。

刈れている感触が全く違う。こら凄いわ。

コードの交換頻度が体感出来るほど少なくなった。

なので今年からノコブレードに完全に切り替え決定。

近所ではコメリしか置いてないので出来れば他のコーナンやビバホームなどのホームセンターにも広く置いてほしい。

こら完全に置き換わり角3mmの役目はもう終わったと思える。

それほどの差がある。

オレゴンは知らんけどそれ以外じゃ最強のコードになるのではないか?

もっと早くに使うべきだった。

 

しかしそれに対してこの丸山のローターの方は全くダメだった。

楽まきローターはタップ式の為に地面にたたけば出るはずなんだが何度叩いても出ない。

低速から高速まで一通りやってはみたがダメ。

土の地面では何度叩いても出ず岩やコンクリートで何度も叩いてやっと出てくるという感じだった。

何かがおかしいと何度も叩きつけるのであるがなかなか出ない。

また2m巻き取るのが信じられんくらい苦痛で「楽まき」はおろか苦痛まきだった。

ひょっとするとローターに土か砂が噛んでいるのか?

→分解するとタップする部品と本体の間に土が結構入り込んでいる事がわかった。

さあ困ったどうしよう‥

土の地面を叩きまくったのが原因だろうけどもそもそもコードが出ないから叩きまくったのであってその原因が釈然としない。

とりあえずローターを分解清掃してシリコンスプレーを吹いてみて様子を見ることにする。

ローターが土などが入りやすい構造なのか少し入っただけで部品同士が噛んでしまう構造なのか?

まだ1タンク目でこれではちょっと先が不安だ。

これで同じ結果になれば残念ながらお蔵入り。

山善のタップ式は土や砂が噛むという事は無かった。溶着で出なかったり勝手に伸びる事は多々あったが溶着も無いのに出てこないというのは何かおかしい。

山善のローターでノコブレードを使ったが出にくくなるなど特に問題は無かった。

翌日に今度は4タンク分で検証。

使用機材 ループハンドル26cc

分解清掃したので2タンク目までは問題無かった。

しかしやっぱり3タンク目から出が悪くなり4タンク目でタップ不可能にまでなった。

巻き取りの回転も動きが異常に固くなり使用中断。

分解すると前回同様にタップ部と本体の隙間に土が入り込み動作不良が発生した模様。

おまけにボビンの爪の部品も破損している

山間部の傾斜地にある畑では凹凸だらけで地面にどうしても擦る。

タップする度に地面を叩く為にそら土が入り込む。

今まで使っていた山善のGT-03Rでは一回もそんな事は無かった。

こら使えんわ。 合計6タンク目でゴミ箱行きとなった。

 

●丸山 たたけば出ます 楽マキの結論

上記のように本体の耐久性を試すまでに構造的な問題で土が入り込み作動不良を起こす。

1タンク毎に分解して清掃するなら使えるかもしれんがそんな事やってられない。

そもそも地面に接する面をそんな土が入り込む

構造にしたら駄目。

速攻ゴミ箱行きとなった。

タチの悪い事にたいがいのホムセに売っており思わず手にしてしまう。

頼むから不幸な人を増やさない為にもなんとかしてほしい。

作っている所がどこかは知らんが販売するところには責任というものが発生する。

他所で作っている製品なんで‥‥なんて子供みたいな言い訳はしないだろうけど。

 

なかなかここまで酷い製品は日本の工業製品には無いと思っていたがまだあった。

YouTubeなどのネット情報の前評判とは裏腹に久しぶりに期待を大きく裏切る製品に出会ってしまった。

最近よく草刈り動画が出されているがやたら製品をヨイショしているのを見る。

見ていて気持ちが悪いほど褒めちぎる奴もいる。

おいおいそんな訳ないだろうとツッコミたくなる。

頼むからそんな通販番組みたいな事はやめてくれ。

クソ暑い中、コードは出ないわ巻けないわでどうにもならん状況を想像してほしい。

軽トラで踏み潰してやりたい程ほどダメな製品だった。

 

 

ちなみに意外だったのが楽マキに付属していた丸2.4mmの白いコード。

ビュンビュン唸りをあげて回るんだけども付属品の割によく切れて耐久性も結構ある。

今までだいたい付属のコードなんか瞬殺で無くなるロクでもないものが多かったがこのコードは意外といける。

コードだけでも欲しいと思うけどどの製品なのかよく分からない。v

丸で2.4mmなのでローターにも結構の量を巻ける。

意外といいかもっと思わせるコードだった。