2014年1月24日登山に使える カメラザック考察 その3

これまで様々なメーカーのカメラザックというものを試しては散財しての繰り返しで結局のところ使えるものは無かったと言えます そこで今年は打開策というか再度別のアプローチで検討してみることにしました 要はやっぱりベースは登山用ザックで考えないとダメということです しかもその条件を満たしたものをピックアップしてみました
ザック容量35〜40Lで探したところ以下のモデルに決定
セロトーレのアイスポーターⅡ 35リッターです
聞けば韓国メーカーとのことですがこの際国は関係なし
色もお世辞にも格好いいとは言えないが気にしないことに。

もっぱら日帰り山行が多くなってしまったのでまずは日帰り用としてこれをチョイス
なぜこいつなのか?
①前面がほぼ全開に近い程ジッパーで開きます(トップローディングでは出し入れしずらい)
②ヒップベルトの縦剛性が高く荷重を腰で受け止められる
③背面長が45〜55cmまで無段階調整とこのサイズのザックの中では1番長くとっており胴長日本人男性には適している
スノーシューなど冬季使用でも正面に固定出来る
⑤三脚を正面のスノーシュー固定ベルトにも固定出来そう(横方向に動かないように若干の工夫が必要だが微々たる 問題)
⑥カメラ本体、レンズ(F2.8通し)2〜3本を収納出来、尚且つ日帰りの登山装備を収納できる容量

ザック重量を気にする方もおられるが最近の軽量化されたタイプではカメラ用として選ぶのは厳しいと思います 上記モデルは重量は軽くないですがまともに担げない他のカメラザックに比べれば数倍マシ

バックカントリー用ですが夏でも関係なく使って行こうと思います
トップローディングの手間さえ惜しまなければカリマー クーガー40-55がベスト。今時ではない質実剛健なハーネスがガッチリ荷重を受け止めます。正面にファスナーさえあれば最有力候補だったのですが。


ちなみにカメラやレンズはエツミやハクバのクッションボックスやバラでポーチに入れればオツケーと考えてます 画像は随時アップします
バックカントリー用という概念を捨て、工夫次第でかなり使い勝手がいいのでは?と思えるザックです。
本来であればスノーシュー等を取り付けてなんぼのザックですが、以下の感じで使ってます。



スノーシュー固定箇所にちょうどいい具合に三脚がすっぽり(ベルボン645)
上下2本のベルトを締めれば十分な固定力
ただし三脚の脚にはウレタンなどが巻いているとベター(最近のベルボンは標準装備品)

ヒップベルトは頑丈なフレームを内蔵しており、またそれが途中で切れているということもないのでベルトの上下
方向の剛性はこのクラスの割にはかなりいい。(これがなければ買っていない)

横から見るとよくわかるが、ザックの厚みが薄い為に三脚を取り付けても後ろに引っ張られることがない
下手なカメラザックはやたら分厚い為にバランスが悪い。
この点もこのアイスポーターは非常に考えられている

背面長は45-55と調整幅が大きく、背面の中央のジッパーを下し背当てをめくると無段階に調整可能
調整はベルクロ式であるが非常に簡単に手も痛くならず考えられた方法

全面はジッパーでほぼ全開に近いほど開く。(正確には上2/3くらいか?)
ザック下には登山用具、食糧、水を入れ、レンズポーチ(70-200 F2.8用)を2本並べて入る。
本体は基本的には首から下げる(正確にはショルダーベルトに固定)などし、ザックには入れない。
標準レンズも本体に付けた状態で携行。この場合はザックには70-200 17-35の2本
いざとなれば本体をポーチに入れ、ザックに入れるスペースはありそうだ。

最後に三脚の固定で更に安定度を高めたい場合は画像の雲台にクロスしているベルトがあるがこれはザック本体に
ついているメット固定用のベルト。本来であればザック上部にメットを固定するためのベルトであるが三脚に
使えるかやってみたところ何とも具合がいい。

唯一の欠点といえばザックのサイドポケットがないこと。しかしこれは微々たる問題でどうにでもなる。
では、三脚とスノーシューを同時に携行したい場合は?スノーシューは本来のところに、三脚はサイドベルトで
縛る。ついてに12本爪アイゼンはとなれば、やはりこれも本来の正面のポケット行き。
そのへんは柔軟に考えればいいことでとにかくはオールシーズンこのザックは日帰りカメラ山行に適しているといえる。
こんな使い方するとはメーカーの方も想定外かもしれないけど、、、、ええでっせこのザック。

追伸:実際に使用してかなりいい感じ。
   やっぱり正面にしっかりした固定バンドがあると便利。
   チェストベルトが妙に上だな、、、と思ってよく見るとスライダー式で可動式。
   なので自分に合わせ調整できるので無問題。なんという凝った作りなのか!と感動してしまった。