2015.3.15. ミツウマ 林業用長靴 NS FMDX

[[]]山仕事用にスパイク長靴を新調
ミツウマ林業 NS FMDX山師の長靴の定番になるか?

靴底にはびっしりとピンが打たれている。
安物とは違いそのスパイクの数たるや数える気がしないくらいびっしり。
お値段は立派に諭吉一枚分

サイズは26
普段履きのスニーカーが26.5なので26か27で迷ったのですが26で中敷を入れてもまだ少し大き目。
26以上はハーフサイズはメーカーのラインアップにない。
27では大きすぎて調整のききようがない。
当初メーカーに問い合わせた際の回答は大は小を兼ねるで27を勧めるアドバイスをもらったが元々長靴は大き目なので余計にゴソゴソになりとても履けたものではない。
長靴と言えど山で履く重要な道具。
それは無いだろうと思ったがとりあえずメーカー側の言うとおりネットで27を購入。
上記のようにとんでもなくデカく速攻交換。
幸いにもネットでの販売店はご丁寧にサイズ交換を受けて頂き感謝している。
現物を確認出来ないこの手の長靴は買うのに戸惑うが本来靴の製造メーカー側がサイズ選定の知識と方法を持っていないといけないものだが‥‥
ともあれサイズは大き目ではあるが調整出来そうな目処が立ったので一安心

中には返品不可というところもあるがリピーター以外、博打で買う人間はいるのであろうか?
普段履きサイズでOKなどと記載されている販売店もあるが、とんでもない。
鵜呑みにすると諭吉がドブに沈みます。

耐久性はこれから検証するが外観は飾り気が全くない実用品。
剛性も普通の便所用長靴と変わらない。
イメージとしては便所用長靴にスパイクがついたと思えば良い。
よって基本的には剛性は低いと思っていい。
裾の入り口に生ゴムでフラップがある。
布では無いので枝木に引っかかりにくいと思われる。
またそれもある程度絞っている為にゴミや害虫の侵入を防ぐ意味でも有効。

出来ればもうちょい剛性が欲しかったが足袋と比べればマシと考えるようにしている。
これまでの3千円台の安物にうんざりしていたので1諭吉もするこのミツウマに望みを託す。

しかし仕事で使う長靴ではこれ以上高いものはさすがに手が出ない。
使用頻度からコストが高すぎる。
2万近くする有名どころは週末ハンターか普段はデスクの営林署の管理職くらいだろう。
実際の現場を見てみると、同業の山師は便所掃除の長靴の愛用者だったりする。
そんなものだ。

⚫️初回感想
スパイクの効きはさすが。
これ以上求めるならアイゼンしかないと思わせる程。
45度の斜面でもグリップする。
しかしつま先をはじめ足の周り全体の剛性がない為にキックステップが難儀する。
グリップが良すぎるので余計に感じるが剛性が弱い点がある。
グニャグニャと足から上が腰砕けで傾斜地では中で足がズルっとなる事が度々あった。
靴底は最高であるがそれから上が不安定なのが気になる。
確かに固すぎると地下足袋のような吸い付く感覚にはならない。
特に足首周りはフレキシブルに動くようにしたい。
よくを言えば足の周りだけでも良いので剛性を上げて欲しい。
岩からガードする登山靴でよくあるぐるっと一周をラバーで囲むあれだけでも良い。
グリップに対し上物が完全に負けている感じ。
ネオプレン靴下などと兼用すればどうなるか。また検証してみます。
→ようやくこれで問題解決
サイズは余裕がなくなり一日履くとつま先がしんどいがズレるよりましなので
 中敷き+厚手靴下+ネオプレン防寒靴下で長靴内の隙間を埋め、パンパン気味にしている為に
 これでズレ、かかとの浮きは解消された。
 仮に靴下一枚で履くとジャストサイズは25.5ではないか?(26ではまだ大きい)
 
●結論
 サイズ合わせに難儀するがうまく履きこなせば山仕事最強長靴になるのではないか?
ただし、靴全体の剛性があまりないので傾斜地で荷物を担いで登る際はこの点を痛感する。
 又、表記のサイズは全くあてにならないので初回購入時は十分注意されたし。
耐久性についてはそろそろ3ヶ月目になるが毎日履いているがピン アッパー共に全く問題無し。
ピンそのものは抜けはないがその土台であるゴムが徐々に摩耗しておりその山がだんだんと削れて
無くなっている。

靴底のゴムの耐久性が登山靴並みに上がってくれれば更に安心なのではあるが、価格からして無理か、、、。
なのでピンが抜ける前に土台のゴムがダメになりそうな気配がある。
⚫️補足
ほぼ毎日履いて4ヶ月経過
スパイクは全数問題ないが残念ながら土踏まずのあたりが破れた‥‥。
無念。
やはりスパイクは最強なのだがアッパー(靴底から上の胴体全体)が弱い。
ケブラーなどではない普通のゴム長靴と殆ど同じなので当然といえば当然。
またしつこいようだが靴全体の剛性が無いので踏ん張りがきかない。
傾斜角45度で重荷を背負うと殆ど草履と変わらないくらいの剛性の無さを痛感する事になる。
しかし空荷で動きやすさ重視で考えると足首が自由に動くこれはそういう使い方ではメリットとなる。
しかし私の場合はこのグニャグニャ感が宜しくない。試しに登山靴を引っ張り出してきて試したが平坦もしくはそれに近い所では良いが傾斜地での作業が多いと辛い。足首が固定されている為に傾斜に対しての柔軟性が無く逆に疲れる。
やはり足首に柔軟性を持った地下足袋か長靴が傾斜地の作業には向いているのであろう。しかしケブラー入りなど高くてよう買えん。以前に試した阪神素地のスパイク長靴はスチールシャンク入りで確かに足裏は疲れにくい。但しスパイクの寿命は3ヶ月。安物の消耗品と割り切り交換サイクルを短くするのも一つの方法かも知れん。コスパにすぐれた1年以上もつ最高のスパイク長靴なんて絵空事なのか‥‥というのが現時点での結論
⚫️半年経過後



靴底のスパイクは抜けは今のところゼロ
ただし土台のゴムの減りによってピンの根っこが見えかかっている。
その状態でも抜けは無いところを見ると少なくとも安価品と比べ耐久性はずいぶん高い。
価格相応か?と言われると丸1年持ってくれれば値打ちがあると言える為にあと半年履き続けて様子を見る事にする。
⚫️9カ月経過後

右足の土踏まず部が裂けてバックリとなってしまった。
これは藪の中で履いているので枯れ枝等でバックリいったと思う。
しかし相変わらずピンは抜けていない。
ゴムが磨耗しピンの土台ゴムはかなり崩れているがそれでもかろうじてピンが残っているところをみると立派。
現時点で3000円で3ヶ月もつ安物と10000円で9ヶ月持っているこのミツウマは寿命はイーブン。
これがコスパでメリットを出せるのはこれからが勝負。
なんとか1年持てばまあまあと言える。
○10ヶ月目
靴底のスパイクは相変わらず粘り強く残っている。
土台のゴムは大分崩れているがまだ十分グリップが効く。
ただし土踏まずとその反対側が両足共破れて中の布地が見えている。
テープをグルグル巻いて応急措置しているが他に手立てが無い。
両足共になっているところを見ると偶然では無さそうでこの辺の強度不足を補う策を破れる前にしておいた方がよさそう。

◯12ヶ月目前で‥‥
正確に言うとあと1週間で11ヶ月満了
で、現状どうなったかというと

土踏まず周辺(内側側面)がズタボロになりました。
テープの補修も虚しく手に負えない状態に。
靴底のスパイクは幾分か抜けたが半数程は残っておりグリップは健在。
しかし穴だらけでこれ以上はさすがに西成のルンペンでも履かない。
最終的な結論として林業用としては1年は持たなかった。
アッパーがいかんせん弱い。
靴底だけなら1年は持つ。
ほぼ毎日履いてのコストは\900/月といったところ。
ということは3ヶ月もつ\3000程度の安物とコスト的には大差無い。
ミツウマには岩礁というものがあるが更に高くなりちょっと冒険するには勿体無い気がする。
アッパー材質が違うがこの林業用より強度が高くともそんなに劇的に寿命が延びる気があまりしない。
さて、次は何を選ぶか?
色々ネットで探してみるがいかんせん現物を見れない履けないものは本当に躊躇する。
おっとこれは?と思うものが
大同のキープNS(NDX‥‥保温材入り)
姿カタチがまんまミツウマのこれじゃないか?
全体が艶消し、上部の裾入れ部が緑色という以外写真で見ると同じ。
ひょっとして製造元は同じ???
運良くゴムの質が硬めであればこっちの方がいいかもしれない。(あくまで推測)
大同自体は評価が高いので大きな失敗は無いだろうと思う。(希望的観測)
実験的に買ってみるか‥‥。

以下は大同版購入後の感想です

2016.2.25 スパイク長靴 大同キープNDX - y.yujiの備忘録